「考えて動ける社員になってくれ!」~社長の希望はなぜ届かないのか?~
日本企業は長い間、品質の高い製品やサービスを提供することで成長してきました。
中小企業の経営者と話をしていると、よく耳にする言葉があります。
「もっと自分で考えて動いてほしい」
「指示待ちでは困る」
「言われなくても気づいて行動してほしい」
人手不足が深刻化し、一人ひとりの生産性向上が求められる現在、多くの経営者が社員に対して
そうした期待を抱いています。
しかし、その一方で社員側からは、
「何を求められているのかわからない」
「勝手な判断をして失敗したら怒られる」
「今まで言われたことをやるように指導されてきた」
という声も聞かれます。
その中では、
・決められた手順を守る
・ミスなく作業する
・上司の指示を正確に実行する
ことが重視されてきました。
特に中小企業では、人材育成の仕組みが十分整備されていないことも多く、「先輩のやり方を覚える」
「言われた通りにできるようになる」ことが教育の中心になっていました。
その結果、多くの社員は「与えられた仕事を確実にこなす能力」を身につけてきました。
これは決して悪いことではありません。
むしろ組織運営において重要な能力です。
しかし、時代が変わりました。
人口減少、人手不足、最低賃金の上昇、AIの普及、国際情勢の不安定化など、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。
これまでのように上司がすべてを判断し、現場がその指示に従うだけでは対応できない時代になりました。
つまり企業が求める人材像が、
「指示を正確に実行する人」から、「状況を理解し、自ら考え行動できる人」へと変化しているのです。
しかし、人材育成の仕組みが昔のままであれば、この変化に対応することはできません。
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